【作家もの】南欧の風を感じる器と花器〈陶芸作家:田中志保〉

「旅先で出会う 《何か》 のように、ワクワクしてもらえるものが作りたい。」

今回は、美濃焼の産地・岐阜県土岐市の工房で制作する、陶芸作家・田中志保さんをご紹介します。

イタリアのマエストロ(職人)から学んだこと

「フィレンツェの学校にいたときに、私の絵の下手さに校長先生はビックリして
これじゃ、装飾タイルも、陶器デザインもあなたのやりたいこと全部できないわよ!と、絵画の教室に放り込みました。
本当に嫌だったけど、今、絵付けができているのは、このとき教えてくれた先生たちのおかげだなと思います。」

「イタリアにはまだ手仕事が残っていて、モンテルーポにはロクロ師や絵付師、型師などたくさんの職人が住んでいました。
食器を作るならどうしても職人に直接習いたいと思い、フィレンツェの学校を修了後、
その職人が先生を務めているモンテルーポの職業訓練校に行きロクロを学びました。」

「モンテルーポの学校にはイタリア中から生徒が来ていたこともあり、
外国からの生徒が多かったフィレンツェとはまた違う、生のイタリアを教えてくれた場所にもなりました。」

「形はモンテルーポで習ったことをベースに、絵付けはフィレンツェで習ったことをベースに。
今は意識せずともその2つのベースを基に作っていることが多いです。」

 

やわらかな表情の手づくり陶器

「まだまだ下手くそです。」 とご本人は謙遜しておっしゃいますが、
自由な筆使いから生まれる絵柄は生き生きとし、やわらかな表情がとても素敵です。

マグカップやそばちょこ、カフェオレボウルなど、食卓に取り入れやすいアイテムは、おうち時間のアクセントになります。

可愛いサイズの一輪挿し。
小さな花器に花を飾るだけで、見慣れた景色にも鮮やかな色がつきます。
野の花やドライフラワーにちょうど良いサイズです。
もちろん、そのまま飾っても。

口径が小さいので、少ない花でもさりげなく形が決まります。
器と違って、花器にはしっかりとした重さがあるので、花を活けた時も不安定さがありません。

 

全て1点もの-手づくり品のため、同じ絵柄・形のものはありません

心の赴くまま描かれる線は、時には器の底に、時にはマグの持ち手を横断するように、
器の上を自由に彩ります。

でもそれが手づくり陶器の面白味。
やわらかい風合い、手仕事ならではの温かみを感じる器たちです。

器の表面はツヤのないすべすべしたマットな質感です。
(貫入〈細かなヒビ〉が入っている場合や、使用していくうちに貫入が入っていく場合がありますが、使用上差し支えはありません。)

いつもの景色に彩りを加えてみてはいかがでしょう。

田中志保さん略歴

1999年イタリアへ渡る。
2005年フィレンツェのアートスクールを修了。
2009年、イタリア国立モンテルーポ窯業職業訓練校轆轤科修了。
帰国後、2014年愛知県立窯業技術専門校にてデザイン科修了。
現在は、岐阜県土岐市で作家として活動されています。

南欧の風を感じるような、明るさと華やかさを持つ絵柄。
和のニュアンスを感じさせる形と質感。
和洋どちらの良さをも合わせ持つ素敵な器をご覧ください。

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他の読み物はこちら  【作家もの】南欧の風を感じる器が作られるところ〈陶芸作家:田中志保〉 

いかがでしたか?
気になる器と目があった時、それは二度とはない出会いです。
人との出会いはもちろん、本や雑貨、器との出会いも一期一会。

KINO+ (キノプラス)は、お気に入りの器を見つけるお手伝いをします。

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工房での絵付風景を撮影させていただきました。
自由な筆致から、やわらかな花々が生み出される過程をご覧ください。
(ショートバージョンです。)

 

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