【美濃焼】職人の技×北欧風デザイン〈銅版転写で絵柄を写す〉

職人の技×北欧風デザイン!

ひとつひとつ手仕事で作られるやさしい風合い

今回は、陶器に下絵付けで絵柄をつける工程をご紹介します。

取り上げる商品は、フィンランド語で「花」を意味する「KUKKA」。
陶器製の器に、可愛らしい絵柄が描かれたシリーズです。
花柄の中には、よーく見るとライオンやひつじが隠れています。

料理だけでなくお菓子をのせても様になる器です。

絵柄を写す職人の技

「まずは、和紙に絵柄が刷られた転写紙をハサミで切ります。
転写紙を濡れた筆で素地に押し当てます。
素地は吸水性のある素焼きなので、水を吸うと同時に絵柄が写ります。 」

ざっくり説明すると、こんな感じなのですが・・・。
実際に見てみましょう。

これはマグカップ、らいおん柄の転写紙です。
見本となる焼成サンプルを見て、絵柄の位置を確認します。
転写紙を素地に合わせたら、濡れた筆で押し当て写していきます。
お皿も同様に、絵柄を写します。

実はこのシリーズ、絵柄を写す前の段階で素地の上に〈粉引〉が施してあります。
〈粉引〉とは、白い土で素地にお化粧をすること。
器の表面に見える「縞模様」がその粉引のラインです。
この一手間が、更に器の表情深くしているのですが、その工程はまた別の機会にご紹介しますね。
写し終えたら、転写紙を剥がします。
いったん棚板にのせ乾燥。
ここで次の釉薬を掛ける工程を待ちます。

手仕事ならではの個体差と温かみ

曲面に和紙を押し当てていくので、時にはシワができたり柄がにじんでズレたりもします。
ひとつひとつ手作業で作られるためどうしても個体差ができます。

でもそれも陶器の面白味のうち。
やさしい風合い、手仕事ならではの温かみを感じるシリーズです。

いかがでしたでしょうか?
こんなお皿やマグカップで、休日のランチを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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こちらの動画も見てみてくださいませ。
職人の技です。

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